就労移行支援と言われても、そもそも何を支援してくれるのか分からないという方も少なくありません。こちらでは、就労移行支援で受けられるプログラムの内容について紹介します。
就労移行支援事業所は、一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に、就職に必要なスキルを身につけるためのプログラムを提供しています。障がいを持つ方でも安定して就職・就労できるように、就職活動から就職後の職場への定着支援まで幅広くサポートしてくれるのが特徴です。
就労移行支援事業所では、利用者が一般企業への就職を目指して必要なスキルを身につけるためのトレーニングを提供しています。トレーニング内容は多岐にわたり、就職に必要な基礎的なビジネスマナーから、専門的なスキルまで幅広くカバーされています。
利用者が自分に合った職場を見つけられるように、就労移行支援事業所では職場探しのサポートも行っています。職場見学や実習を通じて、利用者の適性に合った職場を探す手助けをします。
ハローワークや障害者職業センターなどと連携し、履歴書や職務経歴書の書き方・面接対策・求人情報の提供など利用者の就職活動サポートも提供しています。
就職後も、利用者が職場で長く働き続けられるように定期的な面談を行っている事業所も。職場での問題や悩みについて相談できる体制を整えることで、職場定着率の向上を目指しています。
体調管理や自己管理は、仕事をするうえで欠かせない要素のひとつ。就労移行支援事業所では、生活リズムの整え方や金銭管理の方法、健康管理の方法(薬の管理・食事や栄養の管理)について学ぶプログラムが提供されています。また、心身の健康を維持することを目的としたストレッチ、スポーツなどの身体運動、マインドフルネスやストレスコントロールの方法を教えているケースもあります。
職場で必要なコミュニケーション能力を向上させるためのプログラムとして、ビジネスマナー講座(あいさつ・身だしなみ・名刺交換など)やSST(ソーシャルスキル・トレーニング)・アンガーマネジメント・傾聴の姿勢に関する講義などを行っている事業所も少なくありません。
就職活動を成功させるためのプログラムも豊富に用意されています。自己分析や企業・業界研究、応募書類の作成支援、模擬面接、職場実習(企業インターン)など、実践的なサポートが受けられます。
特定の職種に必要なスキルを学ぶためのプログラムも提供されています。例えば、IT関係ではプログラミング言語やデザインソフトの技術習得、会計関係では簿記の技術習得、飲食関係では飲食店での職場実習などがあります。
就労移行支援事業所は、全国に約3,300か所ありますが、事業所ごとに提供されるプログラムや支援内容には違いがあります。自分に合った事業所を選ぶためには、まずいくつかの事業所を見学し、提供されるプログラムや支援内容を確認することが大切です。
事業所を選ぶ際は、まず自分の希望や困りごとを事前に整理したうえで、複数の事業所を比較して選ぶようにしましょう。
就労移行支援事業所
スリーエーサポート
・対人コミュニケーションに不安がある人
・入社前に現場感覚を身につけ、安心したい人
就労支援 きずな
・モノ作りやサービス業などの分野を目指したい人と考えている人
・専門的な企業実習を受けておきたい人
就労移行支援事業所 無限
・介護・福祉サービスや清掃の就労を目指す人
・通所するのが困難な人
※2024年2月13日調査時点、無限の公式HPおよび就労移行支援の対応有無は確認できませんでした*。詳しくは事業所へ直接ご確認ください。
岡崎市の就労移行支援施設のうち、通いやすく、続けやすい条件として送迎サービスを行っている事業所3社を紹介しています。(2021年5月調査時点)